いよいよ新年を迎えるという大晦日の夜に響く除夜の鐘。
年越しそばを食べて、お寺から鐘の音が聞こえ始めると
いよいよ今年も終わりなのだと実感しますね。
一年の締めくくりに欠かせない除夜の鐘ですが、
なぜ大晦日に108回もつくのでしょうか?
除夜の鐘を108回鐘をつく理由と、鐘をつく時間帯を
まとめました。
除夜の鐘の意味や由来は?なぜ108回つくの?
「除夜」とは大晦日の夜のこと。
年の夜ともいわれ、この大晦日の夜に各地のお寺で鐘を鳴らす行事が
「除夜の鐘」です。
仏教では人間には108つの煩悩があり、それを祓うために108回
鐘をつくといわれています。
煩悩とは、欲望・怒り・執着など人の心を惑わせたり、悩ませ、苦しめたり
する心の働きのこと。
仏教ではこの煩悩を祓うことにより解脱し、悟りを開くことができる
とされています。
また108という数字は、四苦八苦が由来になっているという説もあります。
しく⇒4×9、はっく⇒8×9 で、合計すると108になるためです。
除夜の鐘をつく時間帯は?
108回の除夜の鐘ですが、鐘をつく時間帯は具体的に決まっているの
でしょうか?
実は、除夜の鐘はお寺ごとにつき始める時間が異なります。
108回を年内につき終わるお寺もあれば、年が明ける前に107回つき、
年が明けてから108回目をつくお寺があるためです。
たいていのお寺は大晦日の夜11時半ごろから45分にかけて
つき始めるようです。
ただし、108回にこだわらず参拝客全員に鐘をつかせてくれるお寺も
なかにはありますので、よければお近くのお寺を調べてみてくださいね^^
どうして大晦日に108回もつくの?
108回も鐘をつかなければいけないのに、なぜ慌ただしい大晦日に
この行事を行うのでしょうか?
本来、仏教では日頃から厳しい修行を積むことによって煩悩を取り除き、
解脱して悟りを開くことができるとされています。
しかし除夜の鐘には、厳しい修行を積んでいない私たちの煩悩をも
祓う力がある、とされています。
このため普通の日ではなく、一年の最後である除夜(大晦日の夜)に
鐘をうつといわれています。
まとめ
静かな夜に響き渡る除夜の鐘。
コタツで温もりながら鐘の音を聞くのもいいですが、自分で鐘をついて
新年を迎えるのも素敵ですよね。
清らかな気持ちで、よい新年を迎えられますように^^