お盆や年末年始は帰省のシーズンですね。
独身者も家族のいる人も、両親や祖父母、兄弟姉妹のいる実家に帰る人がたくさんいます。
しかし、正直なところ、帰省するのは疲れるから、できれば帰省したくないという人もいます。
また、帰省しないと良心が咎めるとか、苦情を言われそうなので仕方なく帰省している人もいるようです。
ここでは、自分の実家なのに帰省したくないと考えるのはまちがいなのか、帰省のストレスから逃れるにはどうしたらいいかを考えてみましょう。
自分の実家なのに疲れるから帰りたくないのはおかしくない
たいていの場合自分の実家に帰るのは嬉しく、ホッとするものですね。
自分の両親や兄弟、または祖父母にも会えるし、近所の友達を訪ねる機会ともなります。
都会の雑踏から離れてのんびりできるのがいいという人もいます。
しかし、自分の実家ではあるけれど、あまり積極的に帰りたくないと考える人もいます。
その理由としては次のようなことが挙げられます。
・実家が遠くて、列車や飛行機の予約が大変だし、費用も相当掛かるので金銭的負担が大きい。
・両親が厳格な性格で、自分のやることや言うことをことごとく批判するので、やり取りをするのに疲れる。
・都会と違って、お店や遊戯施設もないし、ネット環境がなくてパソコンを使うのも不自由なので、することがなく退屈する。
・兄弟がそれぞれの家族を連れて帰省するので、ゆっくり休むことは無理である。
仕事に追われて普段休むことも難しい人は田舎に帰省するよりも、「自分のアパートでゆっくり休みたい。」と思っても無理もないことですね。
ですから、休みでも帰省したくないと考えることはあながち間違いとは思えません。
ですが、かなりの人は帰省しないと両親や家族ががっかりするだろう。
両親に不義理をしていると思われたくない。
などの理由で不本意ながらも帰省し、帰宅してから体調を崩しているという例もあります。
ですから、もう少し柔軟で臨機応変の対応をすることが必要ではないでしょうか。
帰省ストレスから逃れる方法はある?
「帰省しなくては」「帰省したら○○をしなくては」と考えることはとても大きなストレスですね。
このストレスから逃れる、あるいは少しでも軽くするにはどうすれば良いのでしょうか。
私の友人たちの中にも帰省ストレス緩和のためいろいろな方法を試している人がいますが、その中で私が良いと思った例をご紹介します。
Aさん夫婦のケース
夫婦と子ども2人の家庭で、子どもたちが小さい時は無理をしてでも家族で帰省していました。
たいてい1週間は滞在し、両親が孫たちと触れ合うことができるように気を遣っていました。
しかし、両親も高齢になり、お料理やお風呂などの世話が大変になりました。
子どもたちもおじいちゃんやおばあちゃんと遊ぶことをそれほど喜ばなくなったので、思い切って滞在期間を縮小して、1泊2日か2泊3日ぐらいに減らしました。
これはお互いにとって良かったようです。
実は迎えるご両親は息子一家が帰ると2~3日は疲れて寝込んでいたことがあったからです。
Aさん一家も自宅に帰ると、気疲れで体調を崩すこともあったのです。
Bさんのケース
Bさんは実家に泊まることはお互いの負担になるので、思い切って泊まることはやめました。
とはいえ実家は遠いので実家の近くにホテルを予約しCさん一家はホテルに泊まりながら日中だけ実家に行き団欒を楽しみました。
費用がかかるので、1~2日の短期滞在にしたそうです。
最初はご両親も残念がっていたそうですが、慣れるとかえって負担が少ないのでいいと言うようになりました。
Cさん夫妻のケース
Cさん夫婦は子どもがいませんでしたが、ご両親が遠くに住んでいて、お正月に帰省するのが大変でした。
しかも両親が高齢になり、お正月の用意をするのが難しくなった時から、Aさん夫婦はご両親を自分のところに来てもらうことにしました。
飛行機の切符を送って空港まで迎えに行ったのはもちろんです。
Cさんは自宅なら、買い物やお正月の準備もスムーズにできるし、ご両親は息子夫婦の家なので、あれこれ取り仕切ることもなく、穏やかに過ごせるようになって良かったそうです。
これは発想の転換ですが、なかなかいい方法ですね。
上記は一例ですが、帰省する期間を短くする、ホテルに泊まる、帰省しないで両親に来てもらう、という方法はお互いのストレス緩和につながりますね。
1人暮らしでも実家に帰省しないのはOK?
1人暮らしの学生さんや独身の社会人はみな実家に帰りたいものかというと、そうでもありませんね。
厳格な両親がいる、帰ってもすることがない、友達も近くにいない、疲れを取るのに休養したいなどの理由で帰省したくないと考える人もいます。
帰省するかしないかはその人の判断なので、一概に帰省しなくてはならないということはないはずです。
ただし、ご両親や家族が会いたがっている場合には、ある程度の配慮が必要です。
現在は電話でも、ラインでもメールでも連絡は取り合えるはずですから、
時々「元気でやっているよ。」「仕事は順調です。」などのメッセージを送るのはいい方法です。
「どうしても、帰ってきて欲しい。」と言われて、多少でも余裕があれば、日帰りでも訪ねるのは喜ばれるでしょう。
長く滞在することはストレスになるので、短期間に抑えるのがポイントですね。
まとめ
自分の実家でも帰省すると疲れるから行きたくない、と考える人がいても不思議ではありません。
帰省ストレスを減らすには、期間を短くする、ホテルに泊まる、両親に来てもらうなどの方法があります。
1人暮らしの人が帰省しないこともあり得ますが、連絡を取り合うなどの配慮は必要です。
帰省するなら、帰る人も迎える人もストレスがかからないように気を付けたいものですね。
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