夏の訪れと共に気になるのが、今年の気温予想ですよね。
特に最近は夏の暑さが厳しくなっているため、多くの方が猛暑対策を考えているのではないでしょうか。
しかし、今年の夏は平年のような猛暑になるのでしょうか?それとも冷夏になるのでしょうか?
今回は、今年2023年の気温予想や冷夏の原因についてもまとめています。
エルニーニョ現象で今年の日本が冷夏になる?
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖から太平洋赤道海域にかけての海水が平年よりも暖かくなる現象のことです。
この現象は1年ほど続くことがあり、エルニーニョという名前は、ペルーで「神の男の子」を意味する言葉からきています。
通常の状態では、ペルー沖では東風である貿易風が吹いています。
この風に押されて海水は西に移動し、海面付近の海水が減ります。
しかし、エルニーニョ現象が起こると、貿易風が弱まり海水があまり西に移動しません。
その結果、冷たい海流の上昇が妨げられ、通常とは異なる場所で積乱雲が発生したり、降水地域が変化したりすることがあります。
このエルニーニョ現象の影響は、日本にも及びます。
エルニーニョが発生すると、フィリピンやインドネシアなどの西太平洋熱帯海域の水温が低下し、上昇気流が弱まります。
そのため、積乱雲が発生しにくくなり、降水量が減少します。その結果、東南アジアやオーストラリアでは干ばつが発生しやすくなるのです。
このエルニーニョ現象の影響は、日本にも及びます。
エルニーニョが発生すると、日本では夏に冷涼な気候になりやすく、冬は暖かい冬になりやすい傾向があります。
つまり、エルニーニョ現象が起こると、日本では夏が涼しくなり、冬が暖かくなる可能性が高くなるのです。
今年は、冷夏になる可能性が高いということですね。
ラニーニャで今年の夏は涼しくない?
上記の通り、エルニーニョ現象が起こると日本では気温が下がり、冷夏になると予想されています。
しかし、ラニーニャの影響がまだ残っているため、冷夏になる希望は小さいかもしれません・・。
ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象の逆で、東太平洋赤道付近の海面水温が平年より低い状態が長期間続く現象です。
エルニーニョが「神の男の子」を意味するのに対して、ラニーニャはスペイン語で「女の子」を意味しています。
この名称は、エルニーニョの対であることから提唱され、定着しました。
ラニーニャ現象が起こると、日本付近では夏季に太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。
これにより、夏は暑くなりやすいです。
ラニーニャが終息したばかりで、すぐエルニーニョが始まってしまった今年。
例年通り、もしくは例年よりも暑い夏になるかもしれません。
もし冷夏がきたら?
もし冷夏が来たら、例年より涼しく過ごせるでしょう。
しかし、冷夏の影響は多岐に渡るため、良いことばかりではありません。
以下に冷夏のメリットとデメリットをまとめました。
メリット
・気温が低下するため、熱中症などの健康被害が平年より減少する可能性がある。
・エアコンの使用が抑えられ、省エネに繋がる。
・農作物にとっては、適度な降水量が得られるため、生産量が増加する可能性がある。
・水不足のリスクが低下する
・害虫の発生が減少する
デメリット
・台風の発生や上陸が増加するため、災害リスクが高まる可能性がある。
・降水量が過剰になり、水害が発生する可能性がある。
・十分な日照時間が得られず、米や野菜、果物の成長が不良になる。また野菜などの価格が高騰する可能性がある。
・プールや海など観光業への影響が出る
上記のように、暑さが苦手なひとにとっては、冷夏は比較的過ごしやすくなりますね。
また電気代などの節約などにもつながります。
一方で、農作物への影響や、災害リスクの上昇などのデメリットも十分考えられます。
暑い夏が嫌いな方も多いと思いますが、夏が涼しいのは日照不足が原因のため、特に農作物などには大きな影響を与えます。
まとめ
今年の夏はエルニーニョ・ラニーニャの影響で気温予想が大変難しいとされています。
暑さが大の苦手な管理人は、冷夏と聞いて大喜びでしたが^^;
冷夏にもメリット・デメリットの双方がありますね。
猛暑になる可能性も十分ありますので、暑さへの備えは怠らず、熱中症対策をしっかりと行うことが大切です。
今年の夏を快適に過ごすために、適切な対策を取りましょう。
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