喪中はがきは普段年賀状のやり取りをしている方へ送る、年賀状欠礼の挨拶状です。
いただく機会はあるものの、いざ送る立場になるとどうしたらよいのか迷ってしまうことの多いですね。
いつ頃出したらいいのか、また出す相手はどこまで?など、今さら人に聞けない喪中はがきについての疑問点をまとめました。
喪中はがきの役割や意味とは?
喪中とは、近親者が亡くなったときにその死を悼み、喪に服する期間のことです。
喪中の間は生活を慎み、派手なことやおめでたい行事は避けます。
新年の挨拶においても、年内に近親者が亡くなったときは翌年の年賀状のやり取りを控えることになっています。
そこで年賀状の欠礼をお詫びするための挨拶状として、喪中はがき(喪中欠礼状)を送ります。
喪中はがきは「わたしは年賀状を送りません」と相手に伝えるためのものですが、「わたし宛てに年賀状を送らないでください」という拒否の意味はありません。
しかし今日では、喪中はがきを受け取った側は、身内を亡くし喪に服している差出人の気持ちや状況を察して年賀状を送らないのが礼儀となっています。
喪中はがきを出す時期はいつからいつまで?
喪中はがきは、11月中旬から遅くとも12月初旬までに相手に届くように出しましょう。
このため10月中旬ごろから準備しておく必要があります。
喪中はがきを出す時期は早めの方がよいという説もありますが、あまり早すぎると受け取った相手が年賀状の準備を始める頃には忘れられている可能性もありますね。
ちなみに、年賀状の発売は例年11月1日で、元日に届く年賀特別便の受付期間は12月15日からとなっています。
喪中とする近親者の範囲はどこまで?
本来、喪に服すか服さないか、新年の挨拶を控えるかどうかなどは個人の判断にまかせられています。
一般的に、喪中とするのは一等親である
・自分の両親
・配偶者の両親
・子ども
と、一緒に暮らしている二等親の親族
・祖父母
・兄弟
・孫
となります。
しかしたとえ一緒に生活していなくても、実の兄弟など故人への思い入れが深い場合には喪中とすることも多く、もちろんそのようにしてかまいません。
また
・義理の兄弟や姉妹
・祖祖父、祖祖母
・祖父母
・伯父、伯母
・叔父、叔母
を亡くした場合は、喪中とする人としない人がいるようです。
喪中とする判断の基準としては、あなたと故人との生前の関係や故人への思い入れなどを含めて決めるとよいでしょう。
喪中はがきを送る範囲はどこまで?
喪中はがきは、普段年賀状をやり取りしている方すべて、また例年直接会って新年の挨拶をしている方へ出します。
故人の死を知っている方や、葬儀に来て下さった方にも喪中はがきを出すのが礼儀です。
ただし近しい親族には出しません。
ビジネス上の付き合いで年賀状のやり取りをしている方や、故人と面識のない相手には、気を遣わせることのないように喪中はがきを送らず、例年通り年賀状のやり取りをすることもあります。
年賀状を出した後に不幸があったときは?
すでに年賀状を準備し、投函してしまった後にあなたの身内に不幸があった場合、年賀状が相手に届いてしまうことは仕方ありません。
その際は、年が明けてから事情を書き添えて寒中見舞いとして出す方法があります。
寒中見舞いは、松の内(1/1〜1/7)があけてから立春までの間に出しましょう。
まとめ&関連記事リンク集
実は、喪中はがきの風習には、これといって明確な決まりはありません。
地域や家庭の考え方によっても異なりますので、送る場合は、喪中とするあなたの気持ちを大切に考えるとよいでしょう。
●喪中はがきについては、以下のような記事でもまとめていますのでご参考にしてください。
喪中はがきの書き方と文例 自分で作成するときのマナーとポイントは?
少しでもお役に立てれば幸いです^^
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