喪中はがきは、身内の方が亡くなった場合に出す挨拶状です。
いただく機会があっても、いざ自分が出す立場になると困ってしまうことも多いものです。
そこで今回は、喪中はがきを自分で作成するときのポイントやマナーについてまとめました。
喪中はがきの文面についてもいくつか文例をご紹介しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
喪中はがきの役割って?
喪中はがきは、毎年年賀状を出している方に出す年賀状の欠礼の挨拶状です。
1年以内に自分の配偶者、両親、子どもなど近親者に不幸があった場合に、
「今年は近親者の喪に服するため、新年の挨拶を控えさせていただきます」
ということを事前にお知らせするために送ります。
①喪に服していることを知らせる言葉
②誰がいつ亡くなったかを伝える
③年賀状に代わる挨拶
④年号・月
⑤差出人の住所・電話番号・氏名
喪中はがきを作成するときの手順と注意点
パソコンとプリンターがあれば、喪中はがきは自分でも簡単に作成することができます。
まずはどちらかの手順で、喪中はがきを用意しましょう。
①喪中用のはがきを郵便局で購入し、裏面に文面を印刷する
②喪中用(切手なし)のはがきを購入し、弔事用の切手を貼り、裏面に文面を印刷する
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出す相手が年賀状の準備を始める12月上旬までには届くようにしたいので、遅くとも11月中には準備しておく必要があります。
また、作成時に注意したいのが文字のフォントです。
一般的には、楷書体や行書体、明朝体を使用します。
このほかに、装飾されていないゴシック系のフォントであれば失礼にはあたりませんが、凝った書体や、特殊なフォントは避けましょう。
文字の色は薄墨でなくても、黒色でかまいません。
また旧来、儀礼的な文章、冠婚葬祭などの文章では句読点は使用しないとされています。
喪中はがきも同じように句読点を使用しないのが今までの習わしでしたが、最近ではあまりこだわらず句読点の入った喪中はがきも増えています。
今までの慣例に習って句読点を使用しない場合は、文字間を調節して読みやすくするなどの配慮が必要です。
喪中はがきの文例
喪中はがきの文例をご紹介します。
以下の文面を参考に、目的に合わせて変更してお使いください。
喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年○月に父 ○○(享年○○才)が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
平成○○年○○月
(住所・電話番号・名前)
喪中のため新年のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
十月に母 ○○が○○歳にて永眠いたしました
生前のご厚情を深く感謝いたしますとともに
明年もご交誼のほど心よりお願い申し上げます
平成○○年○○月
(住所・電話番号・名前)
喪中につき年頭のご挨拶を差し控えさせていただきます
今年八月 祖父○○が○○歳にて永眠いたしました
永年にわたるご厚情に改めて御礼申し上げます
向寒の折 くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます
平成○○年○○月
(住所・電話番号・名前)
喪中につき誠に勝手ではございますが
年末年始のごあいさつは失礼させていただきます
祖母○○が四月十日に○○歳で永眠いたしました
平素のご厚情に深くお礼申し上げますとともに
明年も倍旧のご交誼を賜りますようお願い申し上げます
平成○○年○○月
(住所・電話番号・名前)
服喪中につき
お年始の礼差し控えさせていただきます
(父 ○○ 去る六月一日 ○○歳にて永眠)
平素のご厚情を感謝いたします
皆様にはどうぞよいお年をお迎えください
平成○○年○○月
(住所・電話番号・名前)
喪中はがきのマナー
喪中はがきを出していない相手から年賀状が届いてしまった場合、寒中見舞いを返礼として出しましょう。
寒中見舞いは、松の内(1/1~1/7)があけてから、立春までの間に届くように送るのがマナーです。
寒中見舞いに書く文面は、年賀状をいただいたお礼とともに、喪中で年賀欠礼したこと、年賀欠礼のお知らせをしなかったことへのお詫びを伝える文章にします。
寒中見舞いは年賀状とは異なるため、比較的やわらかな親身な表現を使ってもよいのですが、礼儀としての文章はありますので、気をつけましょう。
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喪中はがきのマナーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
喪中はがきにはいくつかの形式がありますが、誰がいつ亡くなったのかと合わせて生前の謝意も忘れずに書きたいものです。
また葬儀に来ていただいた御礼などを伝えたい場合は、添え書きとして手書きで「葬儀の際は大変お世話になりました」などのメッセージを一言書き加えてもよいでしょう。
●喪中はがきについては、以下の記事でもご紹介していますのでご参考にしてください。
少しでもお役に立てれば幸いです^^
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