しいたけは低カロリーなのに栄養価が高く、値段の変動も少ないので家計の強い味方。
他のキノコ類と比べても旨味が強いので、和食だけではなく洋食、中華など様々な料理に使われています。
キノコ類は毒性があると言われていますが、実はしいたけも加熱不足で食べてしまうと中毒を引き起こすのはご存じでしょうか?
今回は、身近な野菜しいたけを生焼けで食べてしまった時の症状、対処法、生焼けの見分け方やトースターでの加熱時間など詳しくご紹介していきます。
しいたけ生焼けで食べてしまったらどんな症状がでる?
そもそも、しいたけが持つ毒とは何なのでしょうか。
その正体は【ホルムアルデヒト】というもので、シックハウス症候群を引き起こす物質といわれています。
シックハウス症候群とは、人工建材や日用品に含まれる化学物質が体内に取り込まれることで起こる健康被害です。
症状としては頭痛、吐き気、喉の痛み、喘息、じんましん、涙がでるなどがあります。
このシックハウス症候群は化学物質だけではなく、真菌やダニなどの生物から発症することも多いので注意が必要です。
生や加熱の足りないしいたけを食べると、シックハウス症候群と同様にしいたけ皮膚炎を起こしやすく、背中や太ももに激しい痒みを感じ、赤く腫れるなどの症状が半日~5日以内にでると言われています。
しいたけ生焼けで食べてしまったらどうすればいい?
まず大事なのは、生のしいたけを食べたからといって、必ず皮膚炎を発症するとは限りません。
もし上記で説明したような、しいたけ皮膚炎を発症したときは皮膚科を受診しましょう。
抗ヒスタミンやステロイドの内服薬を使えば、1週間程度で治癒します。
また症状にも個人差があり、人によっては病院に行かず自然治癒することもあります。
軽くすむ場合もありますので、焦らずに対処していきましょう!
しいたけの生焼けかどうかの見分け方は?
しいたけが危険といってもホルムアルデヒトは熱に弱いので、しっかりと加熱をすれば心配はいりません。
でもしいたけが焼けているのか分からない時のために、生焼けの見分け方とトースターでの加熱時間をご紹介します。
大きさの変化
しいたけは水分を多く含んでいるため、加熱をしていくと段々小さくなっていきます。
グッとしぼむように小さくなっている場合は、火が通っている証拠です。
水分がでている
しいたけの傘を下に焼いていくと、裏側のヒダに水分が出てきます。
全体が水っぽくなってきたら食べ頃のサインです。
シワがでてきた
焼く前はふっくらしていても、焼いて水分が出ていくと傘部分しシワが増えていきます。
傘全体がシワっぽくなったら食べても大丈夫です。
以上3点がしいたけが焼けたかどうかを見極めるポイントです。
しいたけのトースターでの加熱時間は?
次にふっくらジューシーに仕上がるしいたけのトースター調理の手順と、目安となる加熱時間をお話します。
1、まずは傘と軸を切り離します。
2、トースターにアルミホイルを敷き、しいたけの傘部分を下にして置きます。
3、10分ほど焼けば完成です。
(焼けたかどうか、見分け方のポイントも確認しましょう)
焼き終わったら塩や醤油、お好みでバターをかけて食べてみてください。
ほどよい水分の中に、しいたけの旨味がギュっと詰まっていて絶品ですよ!
さいごに
今回はしいたけを、生焼けで食べるとどうなるのか詳しくご紹介してきました。
香りや旨味がたっぷりのしいたけ。
キノコ類の旬は秋ですが、年間を通して販売されているので、いつでも味わえる野菜ですね。
また様々な健康効果をもつ野菜でもあります。
とても美味しくて栄養価の高いしいたけですが、十分に加熱しないでたべてしまうと皮膚炎を起こす可能性もあります。
生焼けにならないようしっかり加熱をして、美味しくいただきましょう^^
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