クリスマスや誕生日など
みんなで盛り上がる席を
華やかにしてくれる「ローストビーフ」。
最近では手作りする人も増えてきていて、
炊飯器で手軽に作られるレシピもたくさんあります。
ただ、炊飯器でローストビーフを作る時には
いくつか注意点もあります。
そこで今回は、
炊飯器でローストビーフを作る時の
注意点をお伝えしていきたいと思います。
ぜひ、最後までチェックして
これからのローストビーフ作りに活かしてくださいね。
炊飯器でローストビーフ作り食中毒の心配は?
まず、ローストビーフを炊飯器で作る時に
心配なのが「食中毒」です。
食中毒は、
細菌やウイルス・寄生虫などが付着した食べ物を食べた時に
嘔吐や腹痛・下痢・発熱などの症状がでることです。
そして、ローストビーフで食中毒を起こす菌は、
・O-157
・黄色ブドウ球菌
がほとんど。
O-157も黄色ブドウ球菌も人の手や皮膚にいる常在菌なので、
ローストビーフを作る時は、
・調理前の手洗い
・調理器具や調理台の洗浄
をしっかりすることがポイントです。
また、炊飯器で調理する前に
フライパンでしっかりお肉の表面を焼くことで
食中毒菌を死滅させることができます。
しかも、お肉の表面をしっかり焼くことで、
表面が焼き固められて肉汁の流出が防げて、
香ばしさや見た目の良さも生まれます。
なので、
炊飯器でローストビーフを作る時は、
炊飯器に入れる前にフライパンで
お肉の表面全体をしっかり焼いてくださいね。
ローストビーフを炊飯器で作る時の注意点は?
ローストビーフを炊飯器で作る時は、
フライパンでしっかり表面を焼くことの他に
1.味付けをして味を染み込ませる
2.お肉を常温に戻しておく
3.炊飯ボタンではなく保温ボタンで調理する
という注意点があります。
味付けをして味を染み込ませる
まず、ローストビーフを作る時は、
お肉に塩・黒胡椒・ハーブなどを
お肉全体にしっかりとすり込みます。
そして、お肉に味がしっかり染み込むように
数時間~一晩おいておきましょう。
お肉を常温に戻しておく
味を染み込ませたお肉をフライパンで焼く前には、
お肉の芯まで常温に戻しておきましょう。
常温に戻すことでお肉の芯まで均一に加熱されて
ムラのない美味しいローストビーフに仕上がります。
炊飯ボタンではなく保温ボタンで調理する
味を染み込ませたローストビーフを
常温に戻して表面全体をしっかり焼いたお肉。
次は、いよいよ炊飯器での調理です。
ポイントは、
「炊飯ボタンではなく保温ボタンで調理すること」。
実は、ローストビーフの美味しさは、
60℃~70℃の温度でじっくり加熱することが重要です。
炊飯ボタンを押してしまうとお肉が急激に加熱されてしまい、
繊維がギュッと縮んで、水分やうま味がどんどん流出してしまうんです。
ですが、保温ボタンで調理すると
60℃~70℃の温度でじっくり加熱されることで、
繊維がゆっくり縮んで、水分やうま味が流出せずに
やわらかく仕上がるのです。
炊飯器に密閉袋に入れたお肉と70℃くらいのお湯を入れて
・500gなら40分~1時間
・1kgなら1時間20分~2時間
放っておきましょう。
そして、炊飯器からお肉を取り出した後は10分ほど休ませることで、
肉汁が閉じ込められてより美味しく仕上がります。
ローストビーフから血がでるけど食べても大丈夫?
ローストビーフを切った時に
血のような赤い汁がでて驚いたことはありませんか?
実は、あの血のような赤い汁は血ではないんです。
赤い汁の正体は「ミオグロビン」という
固まらないたんぱく質の一種。
たんぱく質の一種なので、食中毒の心配はありません。
ただ、たんぱく質の一種であり美味しさの一部なので
できるだけでない方が望ましいんです。
そこでおススメなのが、
調理後にお肉をしっかり休ませるということです。
しっかり休ませることで
ミオグロビンはお肉の中に染み込んでいきます。
しかも一度お肉に染み込んだミオグロビンは
出てくることがないので、
ぜひ調理後~カットまでの間
お肉をしっかり休ませる時間をとるようにしてくださいね。
ローストビーフが生焼けかも?と心配な方は
こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
美味しいローストビーフが
炊飯器で手軽にできると嬉しいですね。
ですが、
・味付けをして味を染み込ませる
・お肉を常温に戻しておく
・フライパンでお肉の表面をしっかり焼いて食中毒の菌を死滅させる
・炊飯ボタンではなく保温ボタンで調理する
という注意点を押さえて、
安全で美味しいローストビーフを作ってくださいね。
私ももうすぐ子どもの誕生日なので、
久しぶりにローストビーフを作ろうかと思っています。
炊飯器での調理は初めてなので、
今回の注意点を踏まえて成功させたいと思います。
冷めたローストビーフの温め方は
こちらに詳しくまとめています。
ローストビーフをもっと美味しく食べるコツも
ご紹介しています。
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