卵を洗うのはダメ！洗ってから保存するとどうなるの？

栄養が豊富で、
料理にもお菓子作りにも使える「卵」。

4人家族の我が家でも
オムレツや卵焼きなど
毎日の食事に欠かせない食材です。

ただ、卵を買ってきた時など
殻が汚れていて「洗いたい」と思う時はありませんか？

でも、実は卵は洗ってはいけない食材なんです。

今回は、
卵を洗うのがよくない理由や
汚れが気になる時の対処法、
保存する時のポイントをご紹介していきたいと思います。

卵を洗うのはよくない理由とは？

オムレツや目玉焼き、卵焼きにゆで卵、
ケーキやクッキー、ホットケーキ、
そしてすき焼きなど、
私たちの食卓に欠かせない「卵」。

でも卵を買ってきた時、
「洗ってはいけません」

その理由は、
1.雑菌の侵入を防ぐ「クチクラ層」が洗い流されてしまうから
2.小さな穴「気孔」から雑菌が侵入してしまうから
です。

卵の殻の表面には、「クチクラ層」という薄い膜があります。

クチクラ層には、
・卵の水分を蒸発しないようにする
・雑菌が侵入しないようにする
など、卵の鮮度を守ってくれる働きがあります。

ですが、卵の殻を洗ってしまうことで
クチクラ層も一緒に洗い流されてしまい、
鮮度が落ちるスピードが早くなってしまうのです。

卵の殻の表面には「気孔」という小さな穴が
7,000個～10,000個あいてます。

穴があいているため
卵を洗うと穴から水や雑菌が入り込み
卵が腐ってしまう恐れがあります。

卵を買ってきた時など
殻についた汚れが気になる時は、
洗わずにキッチンペーパーやかたくしぼった布巾で
軽く汚れを拭き取ってください。

実は、卵は「完全栄養食」とも言われるほど
栄養価が高い食材です。

特に卵に含まれているたんぱく質は
「アミノ酸スコア100」とも言われていて、
私たちの体に必要なアミノ酸がバランス良く含まれています。

アミノ酸のバランスが良いため、
筋肉の増加や基礎代謝のアップが期待できます。

また、
・粘膜の健康を守る「ビタミンA」
・代謝をサポートする「ビタミンB群」
・強い骨を作る「ビタミンD」「カルシウム」
・貧血を予防する「鉄分」
なども豊富に含まれています。

そんな栄養価が高い卵を腐らせないためにも
卵は水で洗わずにキッチンペーパーなどで
軽く汚れを拭き取ってくださいね。

ただ、栄養価が高いからと言って
卵ばかり食べていると栄養が偏ってしまったり
たんぱく質の過剰摂取によって腸内環境が乱れてしまいます。

卵は、1日1個～2個を目安に食べるようにしてくださいね。

もし卵を洗ってそのまま保存すると、
雑菌から卵を守ってくれているクチクラ層が洗い流されたり
気孔から水や雑菌が侵入してしまって
卵が腐ってしまう恐れがあります。

卵を洗った時は、
キッチンペーパーなどで水分をふき取ってすぐに乾燥させて
できるだけ早く食べるようにしてくださいね。

また、卵は洗わないこと以外にも保存する時は、
1.10℃以下で保存する
2.尖っている方を下にする
3.パックのまま保存する
4.ドアポケットよりも冷蔵庫の奥で保存する
などのポイントがあります。

稀に卵の殻に付着しているのが、
食中毒の原因になる「サルモネラ菌」です。

サルモネラ菌は、
10℃以下の環境で増殖することが抑制されるので
卵の保存は冷蔵庫がおススメです。

冬場など涼しい時は常温保存もできますが、
卵は温度変化が苦手なので冷蔵庫で保存する方が安心です。

卵を保存する時は、尖っている方を下に向けましょう。
尖っている方が丸みのある方よりも強度が強くて
割れにくい特徴があります。

また、反対の丸みがある方は
呼吸をするための「気室」があります。

気室を上に向けることで黄身が安定して
卵の鮮度が保たれます。

卵を冷蔵庫に保存する時は、
買ったパックのまま保存することで
・サルモネラ菌などの菌に触れない
・尖った方が下にする手間が省ける
メリットがあります。

冷蔵庫のドアポケットに卵の収納場所がある冷蔵庫もありますが、
ドアポケットは温度の変化が起こりやすかったり
開閉に伴う振動が卵を劣化させてしまいます。

可能であれば冷蔵庫の奥で保存するようにしてくださいね。

私たちの生活に欠かせない「卵」。

まず、洗ってはいけない理由は、
・雑菌の侵入を防ぐ「クチクラ層」が洗い流されてしまうから
・小さな穴「気孔」から雑菌が侵入してしまうから
です。

もし、
これから卵の殻についた汚れが気になった時は、
キッチンペーパーやかたくしぼった布巾で
軽く汚れを拭き取るようにしてくださいね。

自分だけでなく
家族に美味しくて安全な料理を食べてもらうために
ぜひ、これからの生活に活かしてくださいね。