ころんと丸く、粉砂糖をまとった白い焼き菓子「ブールドネージュ」と「スノーボール」。
どちらも見た目がそっくりで、同じお菓子だと思われがちですが、実はそれぞれ異なるルーツを持っています。
フランス発祥のブールドネージュと、アメリカで広まったスノーボールは、材料や食感に微妙な違いがあり、国ごとの食文化を反映した魅力があります。
本記事では、この2つのお菓子の違いを解説し、それぞれの特徴や由来について詳しくご紹介します。
ブールドネージュとスノーボールの違いを知れば、お菓子作りやお取り寄せの楽しみもさらに広がるはずです。
ぜひ最後までご覧くださいね。
ブールドネージュのスノーボールは同じお菓子?違いは?
ブールドネージュとスノーボールは一見同じようにも見えますが、実は違いがあるのです。
どちらもサクホロ食感のクッキーであり、見た目が雪のように白いことから混同されがち。
ですが、いくつか細かな違いがあるので解説していきます。
1. 発祥と名称
「ブールドネージュ(Boule de Neige)」はフランス語で「雪の玉」を意味し、フランス発祥の焼き菓子です。
一方、「スノーボール(Snowball)」は英語で同じく「雪玉」を指し、主にアメリカで広まったクッキーです。
2.材料と作り方
どちらもバター、小麦粉、砂糖、ナッツ(アーモンドやクルミなど)を使い、焼き上げた後に粉砂糖をまぶします。
ただし、ブールドネージュはバターの風味がより際立ち、繊細な口どけが特徴です。
一方、スノーボールはアメリカの家庭で作られることが多く、ナッツの香ばしさが強調される傾向があります。
食感と仕上げ方
ブールドネージュは口に入れるとホロっと崩れる軽い食感ですが、スノーボールはややしっかりめのサクサク感があるのが特徴です。
また、粉砂糖のまぶし方にも違いがあり、ブールドネージュはふんわり優しくコーティングされ、スノーボールは何度かまぶしてしっかり覆われることが多いです。
ブールドネージュとスノーボールどちらもクリスマスや特別な日のお菓子として人気があり、見た目の美しさと繊細な食感が特徴です。
どちらが好みかは、個々の好みや地域によって異なりますが、どちらも楽しめるお菓子です。
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ブールドネージュとスノーボールの由来と起源
ブールドネージュの由来と起源
ブールドネージュ(Boule de Neige)はフランス語で「雪の玉」を意味し、フランス発祥の伝統的な焼き菓子とされています。
フランス菓子の特徴であるバターの豊かな風味と繊細な口どけを持ち、特にクリスマスや冬の時期に楽しまれることが多いです。
フランス菓子の技法が広まる中で、ヨーロッパ各地にも似たレシピが伝わり、日本でも人気のお菓子となりました。
スノーボールの由来と起源
一方、スノーボール(Snowball)はアメリカを中心に広まったクッキーで、メキシコの「メキシカンウェディングクッキー」やロシアの「ロシアンティーケーキ」とも似たお菓子とされています。
これらのクッキーはスペインや中東の影響を受けており、ナッツをふんだんに使ったレシピが特徴です。
アメリカではクリスマスや感謝祭などのホリデーシーズンに作られることが多く、家庭での手作り菓子としても親しまれています。
このように、ブールドネージュはフランス菓子の繊細な味わい、スノーボールはアメリカで発展した家庭的な焼き菓子という違いがあり、それぞれの文化に根付いた背景を持っています。
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ブールドネージュの作り方
✅材料
バター(無塩):100g
粉砂糖:40g
アーモンドプードル:50g
小麦粉:100g
バニラエッセンス:少々
仕上げ用粉砂糖:適量
✅作り方
バターを室温に戻し、クリーム状になるまで混ぜます。
粉砂糖を加え、ふわっとするまでよく混ぜます。
アーモンドプードルと小麦粉を合わせてふるい、バターの混合物に加えます。バニラエッセンスも入れ、しっかりと混ぜます。
生地をラップで包み、冷蔵庫で30分ほど休ませます。
オーブンを170℃に予熱し、生地を適量取り丸めて天板に並べます。
170℃のオーブンで15分~20分焼きます。焼き上がり後、冷ましてから粉砂糖をまぶします。
✅アレンジ
ナッツの追加: 生地に刻んだクルミやピーカンナッツを加えると、風味が増して美味しいです。
抹茶: 小麦粉の一部を抹茶粉に置き換えることで、抹茶風味のブールドネージュが楽しめます。
ココア: 同様に、ココアパウダーを加えることでチョコレート風味のバージョンも作れます。
フルーツフレーバー: ドライフルーツを細かく刻んで生地に混ぜると、フルーティな味わいになります。
スパイス: シナモンやジンジャーなどのスパイスを少量加えて、香り豊かなバリエーションを試してみてください。
ブールドネージュはシンプルなレシピなので、いろいろなアレンジが楽しめます。
スノーボールの作り方
✅材料
バター(無塩):120g
粉砂糖:50g
小麦粉:160g
くるみやピーカンナッツ(細かく刻んだもの):60g
バニラエッセンス:少々
仕上げ用粉砂糖:適量
✅作り方
バターを室温に戻し、クリーム状になるまで混ぜます。
粉砂糖を加え、ふわっとするまでよく混ぜます。
小麦粉をふるいにかけ、バターと粉砂糖の混合物に加えます。
くるみやピーカンナッツ、バニラエッセンスも加え、しっかりと混ぜます。
生地をラップで包み、冷蔵庫で30分ほど休ませます。
オーブンを170℃に予熱し、生地を適量取り丸めて天板に並べます。
170℃のオーブンで15分~20分焼きます。
焼き上がり後、冷ましてから粉砂糖をまぶします。
✅アレンジ
チョコレート: ココアパウダーを小麦粉に混ぜるか、チョコチップを加えることで、チョコレート風味のスノーボールが作れます。
抹茶: 抹茶パウダーを加えることで、抹茶風味のスノーボールが楽しめます。
シナモン: 少量のシナモンパウダーを生地に加えることで、香り豊かなシナモン風味がプラスされます。
ドライフルーツ: 細かく刻んだドライフルーツ(クランベリー、レーズンなど)を加えると、フルーティな味わいになります。
ココナッツ: 細かく刻んだココナッツフレークを混ぜることで、南国風のスノーボールが作れます。
スノーボールはシンプルなレシピで、アレンジがしやすいので、さまざまなフレーバーを楽しむことができます。
どのアレンジを試してみたいですか?
セブンカフェのアーモンドボールと味が似てる?
以前販売されていたセブンカフェのアーモンドボール。
このアーモンドボールがブールドネージュと味が似ているということで口コミやSNSで話題となりました。
アーモンドボールとブールドネージュは、どちらもアーモンドの風味が特徴的な焼き菓子ですよね。
両者ともにバター、小麦粉、砂糖を使用しており、アーモンドを加えることで風味豊かな味わいを楽しむことができます。
そのため、基本的な味の要素は似ています。
ただし、微妙な違いもあります。
ブールドネージュは通常、アーモンドプードルを使用し、口の中でほろりと崩れる軽い食感が特徴です。
一方、アーモンドボールは、刻んだアーモンドやナッツを使用することが多く、食感がややしっかりしている場合があります。
両方とも美味しいですが、食感やアーモンドの使用方法に若干の違いがあるため、個々の好みによって好みが分かれるかもしれません。
どちらも試してみて、自分の好みに合ったものを見つけるのも楽しいですね。
ちなみに、無印良品でもブールドネージュが販売されていたようです。
英語とフランス語で名称が違うものは他にもある
実は、ブールドネージュとスノーボールのように英語とフランス語で名称が異なる食べ物や飲み物は多いです。
いくつかの例を挙げてみますね。
食べ物
Bread(英語) – Pain(フランス語) – ブレッド:パン
Butter(英語) – Beurre(フランス語) – バター:ブール
Cheese(英語) – Fromage(フランス語) – チーズ:フロマージュ
Ham(英語) – Jambon(フランス語) – ハム:ハム
Salad(英語) – Salade(フランス語) – サラダ:サラダ
Soup(英語) – Soupe(フランス語) – スープ:スープ
飲み物
Water(英語) – Eau(フランス語) – ウォーター:水
Milk(英語) – Lait(フランス語) – ミルク:ラテ
Wine(英語) – Vin(フランス語) – ワイン:ワイン
Tea(英語) – Thé(フランス語) – ティー:テ
デザート
Cake(英語) – Gâteau(フランス語) – ケーキ:ガトー
Ice cream(英語) – Glace(フランス語) – アイスクリーム:グラス
Custard(英語) – Crème(フランス語) – カスタード:クレーム
さいごに
ブールドネージュとスノーボールは、どちらも雪の玉のような可愛らしい見た目と、ほろほろと崩れる食感が魅力のお菓子です。
しかし、ブールドネージュはフランス生まれの繊細な味わい、スノーボールはアメリカで発展した家庭的なクッキーという違いがあります。
使用するナッツや粉砂糖のまぶし方、食感の違いを意識して食べ比べるのも楽しいでしょう。
どちらも手作りしやすく、贈り物にもぴったりのお菓子なので、ぜひ好みに合わせて楽しんでみてください。
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